50mmの焦点距離なのにやたら暗いF値。そこが気になって買ってみました。
レンズは日本製。ドイツのPORST社が発注したレンズらしいですが、日本のどこのメーカーが作ったかは調べてもわかりませんでした。
レンズの状態はあんまりよくないです。FR RRキャップなし、フードなし。ヘリコイドはスカスカ+ガタガタ。レンズも曇りアリ…。さらに最悪なのはピントがどこにも合わない状態。
このレンズも一芸をもっていて、絞りリングの回す方向によってAUTOとMANUALを切り替えることができます。一見、おぉ!と思ったのです使ってみるとF2.8 と他のクリック感が変わらないので撮影途中でレンズを見ないとF2.8の位置がわかりません。
ちゃんと連動ピンがありますね。
無限遠がでない+ガタガタでは撮影できないので分解して原因を探ります。構造がとても簡単なので分解はとても楽。マイナスドライバーでイモネジ3本を外すでけでできました。
ガタの原因はこの真ん中のレンズユニットが緩んでいました。
スカスカのヘリコイド。グリスが枯れています…これ単にネジが切ってあるだけなのでねじ込む位置の調整は不要。ねじ込む量を調整するだけで無限~最短までピントが合うようになりました。
揮発した油?で曇ったレンズ。このパターンで多いなぁ
軽く拭くだけで綺麗になりました(ラッキー)。というかこのレンズ3枚しかレンズがない…。レンズを拭きとった時の手の感触から 凸凹凸のシンプルな3枚構成でした。絞りユニットは今回不調なところが見当たらないので分解はなし。
カメラに装着し無限遠を調整、その後逆の手順でくみ上げて完成。さっそく外にもちだしてみます。
撮影は近所の路地で。最短+開放。解像感はないけど色のりはいいですね。ただ最短距離が0.9mmとRF機のレンズより寄れない…。
レンズが3枚しかないのでもっとボケが暴れると思ったのですが…そうでもないです。
いやいや結構写りますね。次に場所を変えて直線的なものを撮ってみました。絞ってもバキバキになることはないですが、レンズ3枚でこの写りなら充分かな。
大阪駅前に新しい歩道橋ができていたのでそこからの一枚。新鮮な景色。
レンズの状態がいい+メンテで快適に使えるようになったので良い買い物だったかも。