最近、ﾀｸﾏｰﾚﾝｽﾞもすっかり高くなってしまったのですが、この辺りのﾚﾝｽﾞはまだ1000円以下の安価な価格なのでｼﾞｬﾝｸﾚﾝｽﾞ遊びには助かります。
ﾚﾝｽﾞｷｬｯﾌﾟはFR、ﾘｱともなし。ﾌｰﾄﾞなし。ﾚﾝｽﾞ前玉にｼﾞｬﾝｸ箱内で付いたと思われる傷あり。絞り付近のﾚﾝｽﾞに曇りあり。焦点距離は守備範囲が39-80mmと今の時代では正直微妙。
最短撮影距離は2m!。極悪。
しかしﾉｰﾏﾙと書いてある文字の横のﾚﾊﾞｰを押し込んでﾘﾝｸﾞをまわすと
ぐっと寄れます。それはどの焦点距離であっても。倍率で書いてあるのでどれぐらいの距離まで寄れるかは???
これがﾉｰﾏﾙﾓｰﾄﾞの後群位置。
こっちがﾏｸﾛﾓｰﾄﾞMAX時。とび出てきてますね。
仕掛けは後群には別のﾍﾘｺｲﾄﾞがついていて独立して動かすことができるのです。なかなか凝ったつくりです。（写真はﾚﾝｽﾞ曇り除去のために分解したときのもの。ﾈｼﾞがきってある部品がそのﾍﾘｺｲﾄﾞです。）
さらに隠し機能も発見。ﾏｳﾝﾄ部を外してみると…
後群の根元にある羽のようなｶﾑの形状が左右対称。もしや！っとおもったら
はい、その通り。このﾚﾝｽﾞも絞り値を切り替える回転方向を左右逆にできるんです。しかしその機能はﾏｳﾝﾄ部を取り付けてしまうと切り替え不能、封印されてしまいます。ｼｸﾞﾏさんが各ｶﾒﾗﾒｰｶｰのﾏｳﾝﾄに合わせ出荷時に切り替えていたのでしょうか？
もちろん絞り環の目盛は左回り用と右回り用があらかじめ印刷されていました。
いろんなｷﾞﾐｯｸが織り込まれているのに安価！ｽﾃｷなﾚﾝｽﾞです。
