週末の空き時間をつかってジャンクで購入していた OLYMPUS PEN D3 修理してみました。
故障の症状は
シャッターは切れない
シャッターをチャージしてもさらにフィルムが巻き取れる(無限チャージ)
露出計不動
電池BOX内、液漏れ
です。
では分解開始。まずは裏蓋を取り外し、電池蓋を開けて中の状況を確認。電池蓋以外のt端子は綺麗でした。ラッキー。
液漏れの跡をリューターで削り落とします。これで電池蓋が通電するようになりました
この状態で露出計は動いたり動かなかったり。多分スイッチの接点不良?、軍幹部を外して各部の清掃を実施します
ファインダーも邪魔になるので外します。本体から出ている配線のハンダも外し完全分離させます。
チャージダイヤルのセンターのネジは逆ネジ。すぐ脇のネジは順ネジ。
ダイヤル類を外したところで、各ギア位置などの写真をとってメモメモ。この辺りの汚れが無限チャージの原因ですね。
どんどん分解を進めます。分解した部品は綺麗に清掃していきます。
この部品は裏面にワッシャーが貼り付いていました。こういうやつがよく行方不明になって大捜索するんです…。
バネ類は外すときに飛んでいくことがあるので慎重に。
貼り革を外し表側5か所、フィルム室から4か所あるネジを外すとレンズユニットが外れます。
次はレンズユニットのFR側からアクセス。銘板を外し、前群レンズを外し各部品を順番に外します。
シャッター部分。チャージ部分がとても汚れています。汚れている部分にコロがついているので無くさないように。
私はしっかりなくしたコロ。大捜索した結果無事発見!
次はレンズユニットの後ろ側から後群を外しヘリコイド部と分離。見えている3つのネジを外すとシャッタの羽にようやくアクセスできます。
羽を外すと…やっぱり。これがシャッター固着の原因ですね。
ついでにスローユニットも外し清掃。
レンズは意外と綺麗。カビはなく埃とチリのみ。この後綺麗に清掃。
あとは組み戻すだけ
部品捜索とかなんだかんだで時間がかかってしまいましたが無事くみ上げ完了!
露出計はこいつもスイッチ内部の接点不良でした。接点を磨くとばっちり!
この個体、モルトは綺麗に貼り替えられていたので、貼り革を両面テープで固定し作業は終了(メンテ性を考えて接着材は使わず)、お疲れ様でした。この瞬間が一番充実した気持ちになります。
あとは試写を待つのみ。ハーフなのでいつになるのやら…。