正月そうそう、冬休みの宿題の一つであったFUJICA GER 修理結果報告です。
故障の症状は巻き上げレバーが動かない、シャッターボタンが動かない状態からのスタートでした。
ネットで検索してもGERの分解を細かく記載した記事が見つけられなかったので、今回も独力で分解することにします。
まずは軍幹部を開けます。
開けるためには巻き上げレバー部を外す必要がありますが レバーの上のネジ(逆ネジではない)はカニ目の穴が無いタイプのネジなので持ち合わせのカメラ工具では歯が立たず、大型プライヤーでつまんで回すことでようやく外すことができました。
そしてネジ3本で止まっているフィルムカウンターのモジュールを外します。簡単です。
軍幹部のフラッシュ部と本体はハーネスで繋がっていなかったり、カウンター部のようにモジュール単位で部品が外せたりするので 組み立て整備性まで考えてしっかり設計してある印象です。
ここから動かない原因を探っていきます。
本体に電池を入れ緑と赤のペイントがあるシャッターストッパーを動しながらシャッターボタンを押すと、ランプが点灯しシャッターが切れました。電気系の故障ではないようです。
次に各ギアが動くかどうか一つ一つ確認すると、巻き上げレバーの直下にあるフィルムを送るギアが固くて回りませんでした。このギアは同じ軸についている部品と一緒に回転することで、シャッターストッパーを動かしシャッターが切れる状態しています。ここが動かないのでシャッターストッパーが解除されず、シャッターが切れない状態でした。
動かない原因を探るため、よりギアの動きが見れるように部品を外します。
すると、ギアが回り始めました。どうやらこの部品が固着していた影響でギアが回転できなかったようです。
外した部品を綺麗に拭き上げ、問題であった部品の再組付け。ばっちり動作するようになりました。
この後ファインダーを清掃し、組み立て、モルトを貼り替えて完成!
今回のカメラは故障修理というより単なる整備レベルでした。
兎に角、動くようになったので一度試写してみるつもりです。