ようやく安価の個体を見つけ購入。Fr Rrキャップ、アダプトールマウント、フード欠品。要は本体だけでした。
しかしこれでアダプトールの90mm Macro の3本をコンプリート。完全にレンズ収集に走っています…。
手にもってみるとこのレンズ無茶苦茶軽いです。全外装+中身を含めてほとんどプラスチック製、だからなんでしょう。そのため52B 52BBと違い質感が全くありません。パッと見はジャンク籠の中によく転がっている、プラスチック製AF キットレンズ達と同一。悲しい。
刻印も彫り込みではなくプリント。
ジャンクで安価というには当然訳があって、ハイ、がっつり曇りカビ玉です。
そのまま使うのはアレですし、カビがどんどん進行していくのはもっとイヤなので清掃にとりかかります。まずは後群から。
後群は見えている部分をひねって外すだけでした。簡単。カビ、汚れをしっかり落とします。
ここで終わりかとおもいきや、中群にもカビが…絞り側の玉にカビがあるので後群からではアクセスできず。残念。とうことで前群の取り外しを敢行します。
フードのバヨネット部分にある3本のプラスネジを外しフィルター枠をとりはずすと下の写真の状態。このプラスネジは無限遠の位置調整にもなっているのでそっと外してマーキング。その後前群+絞り+中群がごっそりとれます。(絞り連動の金具がひっかかりので事前にアダプトールマウントを外し、絞り連動金具も取り外し、後群がわから中を見ながら作業するとわかりやすいです)
中群は絞りユニットにネジ3本で固定されています。絞りと連動するためのバネを外してレンズを取り外すほうがいいでしょう。そうしないとしたの写真のように絞りまでバラバラになります。外れた中群レンズももちろん拭き拭き。
絞り羽の上にそうっとリンク機構を載せて…この作業は失敗すると超めんどくさくなるので緊張します。(前回コムラーレンズではこれを組みたてるのに2時間かかったので)
絞りがきちんと閉じるのを確認し中群レンズをのせてネジを締め込み。
あとは元通り組み立てれば完成。バラしてみてわかったのはほとんど金属部品がないこと。基本プラ製。なので軽いんですね。徹底していました。メンテ性もいいのできっちり設計してあることを感じます。気になったのはグリス。ヘリコイドグリスが溶けだし、他の部品に付着していると思われる部分が多数あり。レンズの曇り、樹脂の割れにつながらないかちょっと心配です。
最後に無限遠の確認とレンズを綺麗に拭いて完成。お疲れ様でした。